日本電波塔とも呼ばれる
東京タワーは、東京都港区芝公園にある総合電波塔である。
1958年(昭和33年)12月23日竣工。東京のシンボルマーク、観光名所にもなっている。
2018年度グッドデザイン賞受賞。
タワー名称を公募
タワーの名称を公募したら、「昭和塔」つづいて「日本塔」「平和塔」であった。
しかし、名称審査会に参加した徳川無声が『ピタリと表しているのは東京タワーをおいて他にありませんな』と推挙し、その結果、1958年10月9日に「東京タワー」に決定したそうである。
「東京タワー」2023.7.1(土) UTC『ウィキペディア日本語版』

(2003.6.21 東京タワーと増上寺)
展望室まで歩いて
15年ほど前、元旦になると毎年東京タワーに上り脚力を試したことがあった。ひとり者で暇なこともあったが、増上寺への初詣を兼ねて東京タワー展望台まで歩いて上るのは楽しみのひとつであった。ゆっくり登っても15分。ときどき景色を見ながらだから気分もよく、600段の階段は気にならなかった。


(展望台まで歩いて上った証明書・年代は不明)
ご褒美ははじめから準備
はじめから鼻先に人参を用意しておいた。特製手作りの寿弁当。つまり、ご馳走が待っているから600段の階段なんてヘッチャラ。どう見たって3人前あるって?。ぼくはすぐ腹が減るんですよ。それに、元旦でしょ、東京タワーを振り出しに、増上寺に初詣して、電車を乗り継いであっちこっち見に行ったらすぐお腹が減るじゃありませんか、そういうことです。

パリの運転手さん
40年前パリでタクシーに乗ったとき、東京タワーのことを言われた。ぶっ飛ばす神風タクシーまがいの運転手さんに、「日本は東京タワーを作ったけどエッフェル塔の真似じゃないか。エッフェル塔は世界のエッフェル塔なんだぜ、日本人はサル真似が上手いな」と言われた。ぼくは「ジ エッフェルタワー イズ クール→エッフェル塔はかっこいいぜ。」とまず返事して、指でまるを作って見せ、「一度、日本へいらっしゃい。東京タワーのデザインはハンパないよ。ライトアップみたらお前さん腰抜かして死にまっせ。」となぜか笑いながら大阪弁で続けた。
料金を受け取りながら運転手さんは、君はサイコーにいい奴だ、と鼻を膨らませてぼくの手を握ってきた。やはり日本語が通じなかったとみえる。それでよかったのだ。フランス人のいいところは自説を曲げないところだが、運転手さんは東京タワーをちゃんと調べてから言ってほしかった。
まじめな日本人がエッフェル塔の真似などするわけがない、と言いたかったのだが、やめにした。
先方さんだって悪意があるわけではないのである。
こういった場合、不用意な会話は禁物だ。せっかくの楽しい旅を台無しにしかねない。
言葉が通じなくて、万事めでたし💛ということもあるのだ。
※東京タワーは、部材を三角形に組み合わせてつないでゆくトラス構造に作ってあり、地震に強く、軽くて丈夫な設計になっている。
(設計は、日本で代表的な塔を多数手がけた内藤多仲氏)