中央通り
今から20年ほど前、中央通りを銀座に向かって歩いていたが、三井本店の石柱と三越本店の赤の垂れ幕が気を引き、絵になりそうだったのでスケッチすることにした。店頭のライオンも入れたかったが、店前で描くと、営業妨害になるので遠慮した。100m手前の歩道に持参の軽量アルミ椅子に腰を下ろすと描き始めた。「あら、こんなところで絵を描いてらっしゃる?素敵ざますこと。」
道行く通行人にほめられて、お礼を言ったのを覚えている。

「三越」名前の由来
「三越」の名前の由来が知りたくて百貨店のホームページで調べてみた。
「店前現銀無掛値」(たなさきげんきんかけねなし)1683年三越が掲げたスローガン。現在では当たり前になっている正札販売を世界で初めて実現し、当時裕福層だけの呉服を広く一般市民のものにした。屋号は高利の祖父の時代まで「越後守」を名乗る武士だったことから「越後屋」とし、その後三井家の姓をとった「三井呉服店」の「三」と「越」をとって現在の「三越」に至るという。
バーゲンセール
昨年暮れ三越で恒例のバーゲンセールがあって、ぼくはイタリア製の背広上下をあつらえた。
みんなが、良く似合う、20歳は若く見えるというから、調子に乗って、こっそり夜中にライオンをお借りしてぼくはライオンと並んで記念撮影をした。その時に描いたイラストである。(夜中に起こされライオンさんは眠そうだったけど最後まで付き合ってくれた。ありがとう。)

82歳になるとだらしない恰好で出歩いたりする。
命短し恋せよ乙女、の歌もある。
あつらえたお気に入りを着て、心は若者になって、目抜き通りを散歩して、どこかで美味しいものでも食べよう、と考えている。