ガリンコ2号

スケッチ

横浜港

2003年7月15日 横浜港に来てベイブリッジを描いていた。

しばらくすると、ベイブリッジの下を、赤い可愛らしい船が横浜港に向かって入って行く。
あわてて、絵が完成する前に、赤い船をつけ加えた。中央左に進むのがガリンコ2号。

ガリンコ2号

夜のテレビニュースで、この船は、紋別からはるばるやって来た砕氷船・ガリンコ2号だと知った。
ちなみに操縦されていた方は、ガリンコタワー(株)の山井茂さんという船長さんで、この日は横浜港に泊め、翌日フジテレビの取材で、お台場に向かった、と後日、電話でお話を伺うことが出来た。
また、ガリンコ号について紋別市からもお話を伺うことが出来た。ありがとうございました。

ガリンコ号2号は、オホーツクガリンコタワー(株)が、紋別港で運航している砕氷船である。
「ネジを廻すと前に進む」原理を利用した「アルキメディアン・スクリュー」と呼ばれる螺旋型のドリルを船体前部に装備し、それを回転させて氷に乗り上げ、船体の重さを利用して氷を砕き、前進する。
少し見にくいが、船前方下に、お化けみたいに大きなネジが隠れている。

性能

◦総トン数:150トン 全長:35m 全幅:7m
◦旅客定員:195名 速力:11ノット
◦機  関:メルセデス・ベンツ製ディーゼル機関
◦プロペラ1基(船尾)・アルキメディアンスクリュー2基(船首) 

冬季の1~3月は流氷観光便となる。乗船時間約1時間。大きなドリルで砕いた流氷が、凄まじい音とともに、ダイナミックに浮き上がってくる様子を体験できる。
夏季の5~10月はオホーツク海クルージング便、6~9月はフィッシング便として出ている。
フィッシング便ではカレイを主な獲物として、エサと釣り竿が用意されていて、手ぶらで乗船しても
釣りを楽しめるという。
尚、乗船券には、「緊急時には協力をお願いするため、該当者の方は〇印をつけてください。(医師、看護師、海上保安官、警察官、消防官、自衛官、船員)」と書かれているそうだ。
安心安全につながるから、乗客にとってありがたいことだ。

真っ青な空、ガリンコ号に乗って、流氷に囲まれ、ガリガリゴリゴリ音をたてて進むのは、想像しただけで、ワクワクドキドキしてくる。
なかなか、紋別まで行く機会はないが、いつかガリンコ号に乗って、流氷体験をしたいと考えている。

(参考資料)
ガリンコタワー(株)ホームページ
ガリンコ号 2023.7.14(金)07:46 UTC「ウィキペディア日本語版」 

横浜ベイブリッジ

横浜ベイブリッジは1989年(平成元年)9月27日に開通した横浜市にある長さ860mの斜張橋→しゃちょうきょう→(橋の塔から斜めに張ったケーブルを橋桁に直接つなぎ支える構造のもの)である。
東京港方面と横浜港を結ぶ港湾物流の一端をになうことにより、都市部の渋滞を緩和する重要な輸送路とあるが、なるほどと頷けた。

首都高速湾岸線

知らなかったが、つまり、横浜ベイブリッジは湾岸道路ににつながっていたのである。神奈川方面から見ると、首都高の幸浦、本牧、大黒と通り、羽田空港の下をくぐって大井に入り、有明、東雲、高谷ジャンクションと続く。地図で見ると、住宅都市部を極力避けて、東京湾に沿って、なだらかな線を描いて、千葉方面に続いている。

パナマックス

近年、横浜ベイブリッジの下を通過できない大型外国クルーズ船が多いという。
ベイブリッジは海面からの高さが約55mで、パナマックス(パナマ運河を通過できる船の最大の大きさ)57.91mを下回っており、くぐれなければ横浜大桟橋までたどりつけないのだ。
代替処置として、大黒ふ頭があるが、2025年頃には本牧ふ頭A突堤に客船ターミナルが完成する予定だそうだ。

参考資料 横浜ベイブリッジ。2023.8.7(月)11:09 UTC「ウィキペディア日本語版」

絵を描いていると、偶然ガリンコ号に出会ったりと楽しい出来事が増える。
スケッチは、旅であり、出会いだから、これからも楽しいおまけに期待したいと胸を膨らませている。



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