東京駅

スケッチ

丸の内駅舎(赤レンガ)

東京駅の向かいの丸ビルテラスから東京駅を描いた。いぜんから、赤い煉瓦の駅舎は、おとぎの国に出てくるようにかわいいと思っていた。父方祖父は明治3年12月13日生まれであるが当時煉瓦工場を経営していて東京駅舎の一部の建築に携わったという。営業が大変だったのだろう。連夜の赤坂の会食中に倒れた。45歳の死は若く、まだ育ち盛りの子が3人もいたから妻であった祖母はさぞかし心細かったろう。祖母は長女と居間で世間話をしていた時、雨戸が吹き飛ぶほどの爆発音が鳴り、その直後、電報を受けとり訃報を知ったという。
 東京駅丸の内駅舎は近代建築の父といわれた辰野金吾氏が設計。大正3年東京駅は開業したが、関東大震災では持ちこたえたものの、第二次大戦でかなりの部分を焼失した。2012年12月焼け残った材料に新たな材料を加えて美しい印象的なドームに修復された。ぼくが描いた東京駅舎は修復前のものだ。

(2003.3.25雨)

東京ステーションギャラリー

東京駅といえば、2020年東京ステーションギャラリーで「もう一つの江戸絵画・大津絵」が開催され、見に行った。
江戸時代、東海道の大津周辺で量産された土産物で、東海道を行き来する旅人やお伊勢参りを終えて帰る庶民が手軽で安価な大津絵を買ったという。

大津絵を競って収集

明治以降、大津絵は画家や文化人、茶人に好まれ、目利きが競って収集したそうである。
ぼくはギャラリーで見た「鬼の行水」が気に入って、おもしろそうだから自分流大津絵に描いてみた。

うりゃーうりゃ!10年ぶりの行水だわい!

※右手の木にぶら下がっているのは、手作りの鬼のふんどし。下は鬼の食べ物、酒、鳥、イノシシ。
この鬼にインタビューしたら、人間は美味しくないので食べないとか。どこで拝借してきたのか、石鹸と手ぬぐいを持っている。

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