瑞龍松
5月の爽やかな日、「男はつらいよ」で知られる柴又帝釈天にやってきた。正面の松がすばらしい。瑞龍松といって樹齢500年の黒松だという。絵を描きながら瑞龍松は500年の間何を見てきたのだろうと想いをめぐらした。

柴又帝釈天は日蓮宗の寺院で正式には経栄山題経寺と号する。
帝釈天とは仏教を守護する天部の神様である。
9世住職の享貞院日敬(こうていいんにっきょう)は行方不明になっていた「帝釈天の板本尊⇒板の片面には南無妙法蓮華経の題目と法華経薬王品の要文が書いてあり、板の裏側には右手に剣を持った帝釈天像が描かれたもの」を発見したのが庚申の日だったことから、60日に一度の庚申の日が縁日になった。
天明3年(1783年)日敬は「板本尊」を背負い江戸の町を歩き、天明の大飢饉に苦しむ人々に拝ませたところ不思議な効験があったため、帝釈天への信仰が広まったとされる。柴又帝釈天が有名になり門前町が形成されるのもこの時代からと思われる。近隣にある川魚料理の老舗もおおむねこの頃(18世紀)の創業を伝えている。(一部ウィキペディアより)
矢切の渡し
絵を描き終えて裏手にある江戸川に足を向けた。矢切の渡し公園は、あまりに気持ちよく、土手に大の字に寝っ転がって、鳥のさえずりを聞きながらしばし空を見ていた。

江戸川の柴又(東京都葛飾区)と矢切(千葉県松戸市)を結ぶ渡し舟がなかなか風情があっていい。この渡しは江戸幕府が地元民のために設けた利根川水系河川15か所の渡し場の一つで、かつては官営であったがその後は民営になった。

次は、渡し船で松戸にわたって、ご当地グルメに舌鼓をうつのもわるくないな。