海上保安庁の測量船
2003年10月、保安庁の拓洋がお台場に停泊していた。なんだかカッコいい船なので、スケッチした。
拓洋

HL02拓洋=1983年(昭和58年)就航。2400トン。長さ96.0m、幅14.2m。
昭洋
日付ははっきりしないが、拓洋を描いてから1年後ぐらいに描いた。
高度な測量機器があちこちに見えるが、バランスがよくて格好いい!

HL01昭洋=1998年(平成10年)就航。3000トン。長さ98.0m、幅15.2m。
第三次国連海洋会議
1973年開かれた第三次国連海洋会議で、沿岸から200海里以内に所在する資源の管轄権が認められ、日本でも1977年、領海法及び漁業水域に関する暫定措置法が施行されて、200海里の漁業水域が設定された。
ただし、200海里の外でも、海底の地形や地質が一定の条件を満たす場合には、これを証明する科学的根拠があれば大陸棚の主権的権利が認められるというわけである。
やや、専門的になるが、大事なことなので、拓洋・昭洋に装備・搭載されている代表的なものを記しておく。
測位・地形測量
海洋測量装置そして、マルチビーム音響測定器をはじめ、磁力計、海上重力計、複合測位装置、測量観測データ収録装置が搭載された。
地質・地層調査
海底の地質・地殻構造探査のためには、深海用音波探査装置と3.5kHz表層探査装置、地殻熱流量計つき柱状採泥来機が搭載された。
環境・海象調査
一般海洋観測のためには、塩分・水温・深海測定装置、曳航式水温測定装置、舶用波浪計、深海流量計システム、深海用カメラ、海象データ処理装置などが搭載された。
搭載艇
浅瀬用マルチビーム音響測探機や鉛直水温連続測定装置、採水装置などを備えた小型測量艇二隻を搭載した。
※なーるほど。このような高度な装置や機器を使いこなして、専門家の方たちはチームワークをとって
お仕事を勧められてゆくのですね。素晴らしいと思います。
日本の排他的経済水域
日本の領土面積は約38万K㎡で世界第61位に位置するが、領海を含むEEZ(排他的経済水域)は
447万k㎡で、世界で第8位である。

敬礼ーっ! 国民ひとり一人、拓洋と昭洋を応援してまーす。
フレーフレー!海上保安庁! 敬礼が下手なのは慣れていないからです。ごめんなさい。

測量船の人たちは、ぼくたちの知らない遠い遠い海で悪天候にめげず頑張って下さっていらっしゃる。
ほんとうに頭が下がります。
関係者の皆皆様、どうかお体を大切になさってください。
国民を代表して、お仕事が順調に進みますよう、心からお祈り申しあげます。
参考資料
拓洋 2022.9.12(月)09:27UTC「ウィキペディア日本語版」
昭洋 2022.6.12(日)12:48UTC「ウイキペディア日本語版」
日本の排他的水域2023.6.5(月)18:30UTC「ウイキペディア日本語版」